千葉県習志野市生まれ。
学生時代に兄からもらったギターをきっかけに音楽の世界に触れ、バンド活動ののち、本格的にシンガーソングライターとして音楽活動をスタート。
ロックやポップス、和音楽、民族音楽と多様なジャンルに興味をもつ野本本人の曲もまた、概念に捕われることのない独創的な音楽の作り方や歌い方、まさに【土のにおい】のする、荒削りなのに洗練さをも持ち合わせた野本スタイルの作品をこれまでに数多く生み出している。
ときにギター1本をかき鳴らし、ときにバンドスタイル、ヴィオラとパーカッションを織り交ぜたアコースティックスタイル、ピアニストとのセッションと、その活動の勢いと音というものへの探究心はとどまることを知らない。
「音楽が好きだから、どんな形であっても音楽に触れ続けたい」。
最近の音楽シーンで忘れられがちの、誰もが持っていた当たり前の感情を大切にした音楽への情熱はライブという形だけにこだわりを置かず、ライブはもちろんのこと多くのイベントやコラボレーション企画にも積極的に参加し、様々な形で音楽そのものを楽しみ、楽しんでもらえるよう演出し続けている。
存在を魅せるだけの音楽では物足りない。
自分の音を、自分の声を聴いた誰かの心に静かに寄り添い、そしてかすかに熱さを残せる歌を届けたい。
誰の耳にも覚えがあって、思わず口ずさんでしまうような確かな曲を探している思いは、彼の歌詞や曲調にも顕著に表されている。
元来の野本健太郎という1人のアーティストはそのままに、しかし常に動きと流れを感じさせる新しい野本健太郎を求めて、多くの可能性を今後も試していくことが今の、これからの彼を作り上げていく。